高齢になるにつれて、転倒への不安は増すものです。
ちょっとした段差や滑りやすい床で転んでしまうと、骨折や打撲などの怪我につながる可能性も高まります。
大切なのは、日々の生活の中で転倒のリスクを少しでも減らすこと。
そのためには、住まいの環境を見直し、安全性を高める工夫が必要です。
今回は、転倒による怪我を防ぎ、安心して暮らせるための床選びと環境づくりについてご紹介します。
転んでも痛くない床材選び
高齢者向け床材の種類
高齢者の転倒防止には、床材の選択が非常に重要です。
主な床材として、タイルカーペット、コルクタイル、クッションフロア、発泡層クッションフロア、発泡層の長尺シートなどが挙げられます。
それぞれに異なる特徴があり、使用する場所や状況によって最適な素材は異なります。
例えば、厚みのある素材は衝撃吸収性に優れ、転倒時の衝撃を和らげてくれます。
各床材のメリットとデメリット
・タイルカーペット
厚みがありクッション性に優れ、滑りにくい素材です。
比較的簡単にDIYで施工でき、お手入れも容易です。
ただし、耐久性はやや低い場合があります。
・コルクタイル
天然素材で保温性・保湿性に優れ、足触りが快適です。
適度な弾力性とクッション性があり、転倒時の衝撃を吸収します。
防音性にも優れていますが、専用の接着剤が必要な場合が多いです。
はめ込み式タイプも存在します。
・クッションフロア
水拭きできるためお手入れが簡単で、木目調や石目調などデザインの種類が豊富です。
店舗用は住宅用よりも滑りにくい加工が施されていることが多いです。
接着剤が必要なためDIYには多少のスキルが必要です。
・発泡層クッションフロア
通常のクッションフロアよりも厚みがあり、クッション性が高いのが特徴です。
転倒時の衝撃吸収性に優れ、足腰への負担も軽減します。
接着剤が必要ですが、両面テープで簡易施工することも可能です。
・発泡層の長尺シート
クッション性が高く、耐久性にも優れています。
抗菌・抗ウイルス加工が施されているものも多く、清潔に保ちやすいです。
重量があるため、施工にはある程度のスキルと労力が必要です。
床材の選び方ポイント
床材を選ぶ際には、クッション性、滑り止め性能、耐久性、お手入れのしやすさ、デザインなどを考慮することが大切です。
高齢者の体力や生活スタイル、住環境なども考慮し、最適な床材を選びましょう。
無料サンプルなどで質感や色を確認してから決めることをお勧めします。

安全な床環境の作り方
転倒リスクの高い床環境
滑りやすい床、段差のある床、敷物のある床、物が散乱している床、暗い床などは、転倒リスクを高める要因となります。
特に、浴室や玄関、廊下などは注意が必要です。
これらのリスクを事前に把握し、対策を講じることが重要です。
段差解消のための対策
玄関や廊下、部屋と部屋の境目など、わずかな段差も転倒の原因となります。
段差解消には、スロープを設置したり、見切り材を使用したりする方法があります。
また、段差が目立つように蛍光テープなどを貼るのも有効です。
小さな段差でも、転倒につながる可能性があることを常に意識しましょう。
滑り止め対策と選び方
滑りやすい床には、滑り止めマットやシート、テープなどを活用しましょう。
浴室や洗面所には、吸盤付きのマットなどが効果的です。
床材自体が滑りにくい素材であることも重要です。
滑り止め効果の高い床材を選ぶか、滑り止め加工を施すことも検討しましょう。
照明による安全対策
足元が暗い場所では、転倒しやすくなります。
十分な明るさを確保するために、照明器具を増設したり、明るさを調整したりしましょう。
人感センサー付きの照明や、夜間用のフットライトなども有効です。
特に、廊下やトイレなど、夜間に移動する機会が多い場所には、十分な照明を確保しましょう。

まとめ
高齢者の転倒防止には、床材の適切な選択と、安全な床環境の整備が不可欠です。
クッション性のある床材を選び、段差や滑りやすい箇所を解消し、十分な照明を確保することで、転倒のリスクを大幅に軽減できます。
ご自身の状況や住環境に最適な対策を講じ、安心して暮らせる住まいづくりを目指しましょう。
日々の生活の中で、転倒リスクを意識し、安全に配慮した行動を心がけることも大切です。
